天然成分100%の石けん

アトピー性皮膚炎にとって避けた方がよいシャンプー成分とは何でしょうか。一例を挙げれば「パラペン」という防腐剤や、「EDTA(エデト酸)」という保存剤です。市販されているシャンプーの中にも「アトピー性皮膚炎向け」として販売されているものも多くありますが、成分表示を詳しくみてみると、上記のような添加物が配合されている場合もあります。これらの防腐剤やキレート剤(保存料)が入っていたからといってすぐに肌トラブルが起きてしまうわけではありませんが、長期使用を考えていたり、皮膚炎症状が重大なものである場合には充分に注意をしておく必要があります。
アトピー性皮膚炎の人が長期的に使用をするなら、思い切って「シャンプー」として購入するのをやめて天然成分100%の石けんを使ってみるのもひとつの方法です。天然成分石けんは、フランスなどの海外産を中心に現在インターネットなどで簡単に手に入れることができるようになっています。
ですが、石けんをシャンプーとして使う場合、仕上がりがごわついてしまったり、香りがどうしても油粘土のようなものになってしまうという問題もあります。使用感については数カ月程度使い続けることで体質が合わせて変化してくるので次第に慣れてきますが、香りの方は好みに合わなければどうしようもありません。
また、完全に天然成分のみで生成された石けんは保管が大変難しく、湿気の多い浴場に置きっぱなしにしてしまうたけであっというまに溶けてしまう場合もあります。